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とるにたらない日々            *写真および文章の無断転載はご遠慮ください*
2024/04
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↑2月のストームでできた雪の壁。
隣りの家のご主人曰く、「30年近くシカゴに住んでるけど、こんなに積もったのは初めて」だったそうです。
(一眼で撮った写真の整理もしてないので、貼れる写真がなくて……こんな古いのでスミマセン)




すっかりごぶさたしてしまった日記ブログ。
しかしいよいよ新年度の4月になり(アメリカでは4月の節目はないけど)、最低気温も連日プラスと春めいてきましたので、よっこらしょ〜と再開です。

不思議なものでブログって、忙しい時ほど毎日書きたくなるんですよね。
言い換えると、忙しい=書くネタがある、ってことでもあるんですが。


……続きは、ごぶさた中の出来事などを箇条書きで。




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■息子の熱が下がった後、自分の病み上がり+看病疲れでグッタリしてるところへもってきて娘がすったもんだ。
最近は「価値観の違い」という新技を覚えたようで、本人もじつはよくわかってない台詞でごまかそうとする。
(もちろん本人は大真面目で言ってるんだろうけど)

日本に住んでる高校生だったら、たとえば部活の上下関係や満員電車での通学や、バイト経験なんかで『社会の中の自分』というものを実感できるのだろうけど、そういったものがまったくないアメリカの生活では、ネットぐらいしか『社会を垣間見る窓』がなく(我が家はTVもない。TV機はあるが番組を見るためのお金を払ってないので映らない)、同世代によるTwitterやFacebookから得た情報が大部分の、偏った頭でっかちになってしまっている。
ちなみに彼女は新聞はもちろん、日本のファッション関係以外の雑誌も、学校の課題本以外の小説も読まない。
自分は『できる子』だと周りから言われて育ったせいもあって、何かをして欲しい時以外に親と意見を交換する事もない。

もしかしたら彼女のような16歳の女子高生は多数派であって、男の子からのウケもいいのかもしれないけど……
簡潔に言ってしまうと、私とはタイプが違いすぎて、理解はできても共感はできない。
今回はついに夫もブチ切れて、
「勉強なんかしなくていいから、人間としてマトモに生きてくれ!」
と。

……ここでは細かいことを書けないので、読んでる方にはきっと何が何だかわからないことと思いますが……
そんな感じで数週間、正直なところ今もまだ、私の方ができれば顔を合わせたくない気持ちです。
いやー、自分が10代の頃から思っていた事だけど、女の子との付き合い方って難しい!!




■日本で大地震があったのは、おりしも息子の14回目の誕生日。
発生から15分後に、地震があったことをたまたまTwitterで知り、それからは手探りのように情報を集め寝不足の数日間が続いた。

しかし、海外に住んでたら何もできない。
高齢の親のために食料を買ってくることも、神奈川に残してきたマイホームの様子を見に行く事も。
ただできること……Amazon.comがRedCrossの募金窓口になっと知ってすぐに寄付したし、子供たちの学校でも……をするだけ。
母が「電話がまったく通じない」と半ばパニックになっていたので、宮城の親類に国際電話で何度も連絡を試みたり(国際電話は繋がりやすいのです)。

あとは毎日、朝からUstreamでNHKを見る日々。
これがまた、なんというか……
ニュースを見たからといって何ができるわけでもないのに、見始めるとPCから離れられない。
そして気持ちがどんどん沈んでいく。
沈んでいく、というか、底の見えない不安の闇に落ち込んでいく。

海外に住んでいても我が家の場合、永住権はあるものの日本国籍で現地採用。
親もマイホームも日本に残してきてるのに、もしも日本の本社の経営が傾けば、駐在と違って呼び戻される事はなく、海外支社のクローズに伴って無職になり、日本の住宅ローンだけが残る……。

今回タイミング悪くいろんなことが重なって(ここには書けないけど)、あらゆるところに土下座覚悟で帰国するしかないかも、という状況で家族会議を重ねた結果、やっぱり子供たち、特に息子の学齢時期が悪いもので、なんとかしてあと数年、アメリカで暮らそうという結論に至ったのだけど……。

私ひとりの本音を言えば、帰国したい。
たまらなく帰りたい。
だって、自分の国だよ?
国のために何もできなくても、日本人としてみんなと一緒にあの国で生きていきたい。
私は日本が大好き。
生まれ育った東京も、第二の故郷である宮城も。




■原発のこと。
これについてはネットには書けないんだけど、私のことを古くから知る人は、私がずっとどんな考え方の人間か、知ってるよね。

だからいろいろ……
吠えたいこととかくやしいこととかあるわけなんだけど。
せめてせめて、以前にも増して『節電ババァ』となって意思表現してみる。
……アメリカで節電したところで、東電には何の影響もないんだけどさ。




■地震のすぐ後、夫が東海岸南部へ予定していた1週間の出張。
ところが、そろそろ帰宅かと私が食材の買い出しから帰ってみると、「あと1週間帰れません」とのメール。

うちは日本←→海外や、アメリカ国内の単身赴任もたびたび経験してるので夫の長期出張はどうということもないのだけど、今回の出張が延びた理由を聞いてびっくり。
なんと、日本の本社から出張で来たエンジニアさんがまったく英語ができずにお客さんとトラブルになったため、夫は通訳として引き止められたんだそうな。

(-_-;

………出張者さん、もうちょっと頑張ろうよ。
夫だってもともと英語ができるわけではなく、在米11年でもめっちゃカタカナ発音で仕事以外の英語は不得意。
映画や本は未だに日本語オンリーだし、子供の学校のお手紙にも四苦八苦してる。
……アメリカ育ちじゃないんだから、オールラウンドな英語なんてはなっから無理でも、せめて仕事で使う狭い分野のテクニカルな英語ぐらいは勉強してからいらっしゃいよ、と、日本からの出張者には思ってしまうんだな。
観光じゃないんだし、出張手当もらってるんだろうし。

ちなみにアメリカ南東部を転々とした今回の夫の出張。
あっちの方はいわゆる『南部メシ』と呼ばれる豆と牛肉がメインの料理が主流だそうで。
加えて日本食はもちろん、世界中どこでも食べられる中華料理でさえ「ビミョーな感じ」だったらしく、豆が苦手な夫は少しやつれて帰宅した。
日頃はハンバーガーすら食べないのに、「唯一マクドがまともに食えたかも」と。
観光じゃないんで、2週間毎日『珍味』は辛いでしょうな。

普段は連絡事項以外会話のない夫婦ですが、今回の出張から帰る2日前に、
「明後日帰ります。夕飯はうどんかラーメンが食べたい」
との2行のメールが。
こんなメールは初めてなんで驚くやら爆笑するやら。
それと同時に「よっぽど辛かったんだろうな」と同情したので、日系マーケットで一番高いラーメン+スープのセットを買ってきてわよ。
便乗して、うまー♪
おまけで野菜炒めと餃子も♪♪



■夫の出張+子供たちの春休みで私ものんびり過ごした10日間。
夕飯以外は部屋から出てこない娘のことはほっといて(夕飯に出てくるようになっただけでもいろいろ反省してるらしい…)、私と息子は連日映画三昧だった。

映画ていっても、南カリフォルニアに比べて近所に映画館が少ないこの辺り。
「映画館はちょっと遠いなぁ、高いなぁ」と思ったので、今まで行ったことがなかった周辺の公立図書館をハシゴしてみれば、無料で借りられるDVDやブルーレイの充実っぷりに驚いた。
アメリカ映画はもちろん、『Foreign Movie』というコーナーには、世界のクロサワやキタノをはじめとした邦画のDVDもたくさん。
しばらく楽しめそうだ。



■ついニュースを見ては不安になるネットから離れたい気持ちもあって、図書館からたくさん本を借りた。
もちろん、英語。

さすが、冬は極寒の土地らしく、本の貸出冊数は無制限で3週間。
ふとっぱら〜。
私の英語力ではESL向けグレーデッドリーダースや小学生向けがせいぜいなんだけど、暖炉やソファーもある館内をうろうろしてるだけでも楽しい。

特にイリノイ州で2番目に大きいという、隣町にあるシャンバーグ図書館は夜10時まで開いていて、日本語書籍の棚も充実してていっそ住みたいぐらいだった。

息子に付き合ってもらって図書館めぐりをして、楽しい春休みだった。
パパと釣りに行く気満々だった彼は、不満だったみたいだけど……。

英語読書に関しては、また別エントリーで書くつもり。




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日々いろいろ・・・
こんにちは
ボンです。
地震津波原発・・と日本のニュースを見るたびに心がとても痛んでいます。見ているだけでこうなんだから災害にあわれた人たちはもっともっと心が痛いと思います。

ご主人の“うどんかラーメン食べたい”よくわかります。出張お疲れ様でした。

今週から補習校始まりますね。
ウチの息子もあと2年ガンバレと、応援の旗だけ振っています。補習校に行って勉強するのは彼なんです。辛いのはよく分かっています。
でも、数年後、行ってよかった・・・と思える日が必ずあるので、がんばれ~と応援しています。
小学生の頃は彼の横で旗を振っていましたが、今は一歩下がって、いや2歩かな??応援の旗を振っています。
ゆうさん、もうすぐシカゴは春です。長かった冬ももう終わり(4月でも時々雪が降る時もあります)花の咲く季節になりますね。

ではまたね


ボン 2011/04/08(Fri)00:04:44 編集
>ボンさん
ほんとにねぇ……
海外にいては募金ぐらいしかできることないのだけど、2ヵ月たった今もなんら状況が変わらない原発に関しては、いらだちも感じています。
(もともと原発反対派なんです…)

……なんというか……海外在住日本人は、きっとみなさん心配で仕方ないのではないでしょうか。
特に、国際結婚などの永住組ではなく、いつかは帰国する駐在の方。
うちもねぇ、駐在員ではないんですがこっちに墓作る気もないんで、いろんな意味でつらい気持ちです。
その一方で、アメリカの大学で、アメリカ人目線で地学やアースサイエンスを勉強してみると、……今の日本の人が聞いたら怒りそうな、客観的な自分もいたりします。


補習校の新学年、始まりましたねぇ。
そのうち日記でも書くつもりですが……
じつは今年度、くじびきで学級代表に当たってしまいました。
ひいぃぃ〜〜〜っ!
【2011/05/12 15:38】
帰ろうとしたら・・・
土曜日の午後から、秋葉原の事務所で仕事してました。収まったかなと思った余震があって、古いビルの5階なので揺れました。まだ仕事残ってるけれど帰ろうと思ったら、ゆうさんがアップしているのを発見!コメントしてみました。

私は手掛けておりませんが、友人の行政書士が堪能な英語を活かして入管手続をしています。地震と原発のあと、本国へ帰りたいと再入国の許可申請などで外国人が殺到。入国管理局の建物をぐるーーっと回って行列ができたそうです。友人のクライアントも会社設立して日本でビジネス、ビジネスと張り切っていたのに、出来たばかりの会社をほっぽりだし、帰るの一点張りだったとか…

日本を逃げ出す外国人って、批判めいた見方が散見しましたが、異国で経験したことのない地震に原発じゃ、怖くて本国に帰りたくなく気持ち理解できますけどねぇ。
反対にゆうさん一家のように外国から、もどかしい思いでいる人たちもたくさんいるわけで…

オイラに漢字復習、頑張るようにお伝えください。自分のできることをしていくのが一番です。
漢字の復習って、オイラの日本への思いが伝わります。私も漢検の1級は、老後の楽しみにとってあります。

血のつながった親子なのですが、私は長女が理解不能です。子供は他人ではないけど、他者であるわけで難しいです。

ご主人のラーメンかうどんが食べたいというメール、短くて簡潔でも気持ち判りますよね、夫婦って不思議です。

とりとめのないコメントで失礼します。
では、また。
アキバの行政書士 URL 2011/04/02(Sat)20:07:43 編集
>アキバの行政書士さん
お返事が遅くなってしまってごめんなさい。

今あらためてアキバの行政書士さんのコメントを読んでみて、なんだかしみじみしています。

震災から2ヵ月がたち、もちろん毎日の動画ニュースチェックは欠かさないけれど、以前のように家事も手につかず、四六時中PCの前で被災地の映像を眺めては放心してる……なんてことはなくなりました。
それはもしかしたら、海外という『外側』にいるせいかもしれないわけで、どんなに心の中では心配で悲しくても、日本に住んでる人たちとは違って「乗り越えなくてはならない問題ではなく、漠然とした不安」なのかなぁ、と思うと、それはそれで悲しいのです。

どなただったか、やはり海外在住の日本人の方のブログで、
「今年の夏は絶対に一時帰国する!こういう時こそ帰らなくちゃ日本人じゃない!」
っていうのを読んで複雑な気持ちでした。
もちろん私もそう思うし、できるならそうしたい。
行ったからといって、瓦礫の山を片付けられるわけでも、福島の発電所で作業ができるわけでもないんだけど。
だけど現実問題、我が家の場合は今年は無理なんです。
確かに『帰省』、『一時帰国』なんだけど、コスト的には例えば日本からアメリカ本土への海外旅行と同じなわけで、普通のサラリーマンを夫にもつ専業主婦が、毎年そんな海外旅行ができるはずなどないんですよ。
……なんか前置きが長くなりましたけど(スミマセン…)、そんな「私たちの感覚では普通にムリ!」っていうのが、今回の日本の地震で緊急帰国した外国人たちの気持ちなのだから、仕方ないんですよね。


……子育て、難しいです。
上の娘は16歳ですが、私自身が同年齢の頃とは、もちろんタイプも家庭環境も違うのでまったく別の人格、理解し難いティーンエイジャーです。
(「おまえに似たんじゃない?」と心ない発言をする人は、たいがい子育て経験のない人ですよね)

子育ては何年やっても、その年齢のその子を育てるのは初めてだし、二人目だって三人目だって人格が違うので、いつだって初めての体験なので手探りです。
いつの日か、「大変だったけど、子供をもってよかったな」と思える日がくることを信じるしかないですねぇ(笑)
【2011/05/12 15:19】
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profile
name : ゆう

住所:イリノイ州シカゴ郊外
2001年8月カリフォルニア州オレンジカウンティに渡米

2010年7月現住所に転居
出身:東京の下町
年齢:高1と高3の子供がいるようなお年頃
職業:主婦+大学生(休学中)

専攻:
Irvine Valley Collegeの
Computer Information Management; Desktop Publishingで
AS Degree(理系準学士)を修得&卒業。
現在はHarper Collegeの
Computer Information Systems; Web Developmentで
Certificateコースを休学中。

好き:
本、書店巡り、読書、筒井康隆、島田荘司、
綾辻行人、伊坂幸太郎、有川浩、文章書き、
洋裁、Mac、サイト作り、ジャズ、ビール、
DTP、ウェッブデザイン、電子書籍、
バーボン、アドベンチャー&ノベル系ゲーム、
スキー、車&オートバイの運転、カメラ

嫌い:
英語、人種差別、Gで始まる黒いアイツ

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