とるにたらない日々 *写真および文章の無断転載はご遠慮ください*
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カリフォルニアでずっとお世話になっていた歯医者さんには、
「大丈夫ですよ、虫歯にはなってませんよ」
と言われていた娘ですが、今日の診察では、ごくごく小さな初期の虫歯が5ヵ所ほど発覚。
そしてそれよりも何よりも驚いたことに、すぐに抜いた方がいい親知らずが4本も!
小さい頃に過剰歯の抜歯でつらい思いをした娘は、
「抜くの?手術するの? ヤダヤダ!」
と涙目になっていましたが、親知らずが痛み始める前に見つかって、抜くことができるのは、とてもラッキーだと思うんですよね。
だって、抜かずにいたら、いつか必ず痛み始めるから。
(娘は顎が小さいがために歯並びもひどいので、角度的にも親知らずが痛むのは確実)
そして私の方は、ずっと前、たぶん独身の頃に治療して金冠かぶせたところが痛み始めた。
数年前にも同じ症状で、その時にはカリフォルニアの歯医者さんで、金冠外してセメントを盛り直し、またかぶせるというメンテナンスのような処置をしてもらいました。
だから今回もそんな感じかなー、と気楽に行ったんですが……
レントゲン撮ったら、昔に神経治療した後が完璧ではなくて、そのために歯の根っこが割れているかもしれないとのこと。
歯の神経自体はもうとっくに殺してあるんだけども、昔の不完全な治療のために、根元に接する組織が炎症を起こしてるんだって。
で、問題なのが悪評高いアメリカの医療システム。
まずは保険。
日本の国民健康保険に相当するものはアメリカにはなくて(オバマさんが設立しようと頑張ってるらしいけど)、個人、もしくは会社単位で保険料を払うしか、医療費の自己負担を軽くする方法がないの。
そして保険会社や保険の種類(=掛け金)によって、保険がカバーしてくれる%が違う。
さらに、歯と目は医療保険のオプションみたいな存在なんだな。
幸い、現在は夫の会社がカバー率の高い保険に入ってくれているので、一時のような心配もなく、具合が悪くなったら我慢せずに病院にかかれる。
歯の医療保険もちゃんと付いてるし。
しかし、在米12年目にして今日初めて知ったのだけど、歯の保険て、歯科医一人一人によって受け付ける種類が違うのね。
ちょっと説明が難しいし、もしかしたら私自身がちゃんと理解できてないのかもしれないけど……
例えば今日の場合、友達が紹介してくれた日本人のH歯科へ行ったのね。
うちが持ってる歯科の保険はML社のもの。
ところが、私と娘の診察にあたってくれたのは、そこのオフィス(日本で言うとこの診療所)で働くアメリカ人の女性医師。
どういうことかというと、その女性医師はML社の保険と契約(?)してるので、私たちの治療費は100%保険がカバーしてくれる。
しかし日本人のH医師はML社ではないので、カバー率が100%ではないらしいんだ。
さらに、親知らずを抜くには、今日行った一般的な歯医者ではダメで、口腔外科のような専門医に行かなくてはダメ(日本でもそうだよね)。
で、うちのML社の保険は親知らずの手術抜歯も100%カバーしてくれるんだけど、自分たちの持ち出しをなくすためには、ML社の保険を受け付けてくれる口腔外科の医師を探さなければならない。
まぁ、娘の親知らずに関しては、上の階のアメリカ人医師が口腔外科医でML社の保険OKなので問題なし。
しかし問題は私の方。
日本の歯医者さんだと神経治療も同じ歯医者さんがやってくれるけど、アメリカではそれも専門医なんだよ。
かなり面倒くさいんだけど、神経や歯の根っこに問題があるとわかると、別の歯医者さんで予約取らないとダメなんだ。
んで、そういう専門医はたいがい日本人ではないので、英語も憂鬱。
おまけに、今日の受付さんに聞いた所、このH歯科とネットワークのある神経治療の専門医に、ML社の保険が100%カバーしてくれる人がいないそうな。
もちろん、通える距離の歯科医をネットで探してくれるとは言ってるけど。
これからしばらくは、私と子供の歯医者通いで奔走しそうです。
歯の治療そのものだってつらいのに、保険や治療費のことでも頭が痛いわ。
日本の保険制度の素晴らしさを、アメリカで医者にかかるたびに実感しているところ。
なくならないでほしいなぁ……。


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