「アンディもずいぶん大きくなったんじゃない? え?もう大学生なの? へぇ〜、あら、イケメンに成長したねぇ」
なんて、親戚の子の成長ぶりを愛でるかのようにニヤニヤしてたら、突然そのシーンがやってきた。
大学進学のために家を出るアンディ。
荷造りして、車に積んで自室に戻ると、ちょうどお母さんが
「アンディ、準備できた?忘れ物しないで……」
みたいなことを言いながらやってくるんですけど、空っぽになった息子の部屋を見て、突然言葉に詰まって立ち尽くすんです。
わわわ。
なんという破壊力。
一気に涙腺崩壊で私まで号泣。
娘には
「はぁっ!? 何泣いてんの?ここ泣くとこじゃないし!」
と呆れられたけど。
いや、泣くでしょう。
同じような年頃の子を持つ親なら。
さらに、そんなお母さんの様子を見たアンディが、
「かあさん、大丈夫だから」
と、ちょっと言葉を選びながらお母さんを気遣い、お母さんも
「離れていても心はいつもそばにいるわ」
みたいなこと言ってハグ。
……お母さん、どうしてそんなに気丈でいられるんですか。
18歳になったら子供が家を出るのが当たり前で、結婚しても親と同居はしないアメリカだからかなぁ。
じつは『トイ・ストーリー』を初めて観たのは、上の子が小1ぐらいだったかな?
下の子はまだ3歳の時。
まさに映画の中のアンディの年頃だった。
私も子供たちもこの映画が結構好きで、キャラクターグッズも持ってたし、『2』も映画館まで観に行った。
でも『3』はもう子供たちが大きくなって「観に行きたい」って言わなくなったから、行かなかったんだよね。
……今、まさに娘が高3(日本でだったら、もう受験終わってる年齢)。
彼女は日本の大学志望だけど、現在高1の息子は、今年の夏に一旦帰国して日本の高校を卒業した後は、アメリカでの進学を希望しています。
つまり、あと2年もしたら、
子供のいない家になるのよ。
想像つかない……(T-T)
自分の高校時代のことを思い出してみても、毎日バイトor友達と遊ぶのに忙しくて家には寝に帰るだけ、親との会話もほとんどナシ、っていうのが日本だと普通だよね。
でもこっちでは(うちだけ?)、どこに行くにも親が送り迎え。
学校が忙しくてバイトどころじゃないし、帰宅後の外出もしない。
毎晩家族そろって夕飯食べてるのよ。
子供たち、もう18歳と16歳なのにさ。
それに私と子供たちは会話が多い方だと思うし(というか、子供たちが「ねぇねぇママ聞いて!」)。
「めんどくさーい」「いいかげん自分でやってよ〜」って言いながらも、この生活が突然なくなっちゃうなんて想像つかない!
てか私、子供なしで生きていけるの!? (°д°;;
……そんなことを子供向け映画のワンシーンを観て、真剣に考えてしまった本日でした。
先輩ママのみなさんは、どうやって乗り越えてるんだろうか……
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今日は部活で練習試合だった息子。
去年は何度走っても毎回ビリで、本試合が始まる頃にはクビになってました。
(アメリカの運動部はそういうシステムなんです。入部にもオーディションがあるところが多いし)
で、夜9時過ぎに帰宅して、黙々とごはんを食べていたので、
「どうだった?」
と聞いてみたら、
「うん、勝ったみたいよ」
「いや、あなたは個人はどうだったのよ」
「ああ、400mは全部first position(1位)だったよ」
「あら、すごいじゃない。今年は試合に出させてもらえそう?」
「I don't think so. ムリムリ。またクビだよ」
順位よりもタイムが重要なので息子が言ってることもわかるけど、なんかすごく嬉しかったわ。
だってこの人、小さい頃からずっと運動会の徒競走もビリorビリから2番目。
スポーツなんて何もやってこなかったのに、なんでまた高校生になって突然陸上部、しかも短距離をやり始めたのかよくわからないんだよね。
去年は練習もつらいし、タイムも出ないし、本試合が始まったら早々にクビになるしでガッカリすることが多かっただけに、タイムはともあれ1位でゴールする快感を味わえたことが、私も嬉しいのです。
勉強もずっと低空飛行できた子ですからね(^^;
「努力すれば報われる。逆もまた呵り」なーんていくら口で言っても、実際に体験しないとわからないですもんね。
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